行雲流水~きららのブログ

好きな本のことを中心に、日々の想いを書いてみる

父親の名前も

 

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 ときおり、生まれたばかりの赤ちゃんを捨てたという痛ましい事件が起きる。

 ひどいときは駅のトイレで出産してそのまま捨てるらしいけれど、そういう選択肢しかない女性の境遇、これまでの人生に想いを馳せると本当に胸が苦しくなる。昭和の頃にはコインロッカーに捨てられていた赤ちゃんの話もよく聞いたものだ。

 いつも思うんだけど、赤ちゃんを産んで捨てた母親の名前は出るのに、父親の名前は出ない。これはおかしくないか。

 赤ちゃんは一人では生まれてこない。必ず父親がいる。輪姦されたりして誰が父親かわからない場合もあるかもしれないが、その場合は全員が連帯責任である。全員の名前と顔を出せ。この世に生を受ける、ということに対しての責任や重荷が女性にだけ偏り過ぎている。