行雲流水~きららのブログ

好きな本のことを中心に、日々の想いを書いてみる

日本人だよね?

私は日本人だけど、日本人であることをそんなに意識せずに生きている。

多くの日本人がそうなんじゃないかという気もする。

日本人は日本よりも何県人かということのほうに意識を置いている気がする。「あたしが日本人って当たり前やんか、そうじゃなくて私は〇〇県人よ」みたいな。

それが言うまでもなく高校野球の熱狂とかに結び付くんだけど、「沖縄の問題」とか「福島の問題」とか「広島の問題」とかいう言葉になる。そうじゃないでしょ? 日本の問題でしょ? 

日本を愛するとか言うのは大げさで右翼みたいな感じがするのでしょうか。それは日本のことを知らないからだと思う。知ればもっと好きになる(もちろん嫌いになったっていい、そのときはどこか好きな外国に住めばいい)。私自身はこの二十年いろいろな歴史の本を読んで日本のことを知って新鮮で驚くことが多かった。生まれた国のことでありながら遠い異国のことのように知らなかった。自分を深く知ることがこんなに面白いこととは思わなかった。嫌悪感もあれば愛着感もできた。

知らずになんとなくここでいいや、という気持ちでいるから愛することもない。私にはそんな気がする。

その昔、太平洋戦争の頃は情報が少なく、皆黙って政府に従ったと言われている。しかし今はどうか。情報は多くても知ろうとしなければ全く同じではないのか。