行雲流水~きららのブログ

好きな本のことを中心に、日々の想いを書いてみる

女嫌い(その1)

長い間、女が嫌いだった。女性の友達は必要最小限、自分から努力して良き女友達を求めたことはない。話を聞いてくれるのも語り合って楽しいのも男共。そう思い込んできた。 なぜそうなのか。理由はいくつかあるけれど、まずひとつはこんなことから。 彼氏や…

男に必要なこと

「飛ぶ教室」(エーリヒ・ケストナー著/新潮文庫/池内紀訳)を読んだ。子供の頃読んだ気がしていたが、どうやら初めてだったようだ。 少年たちの成長の物語。と文庫の裏に書いてある。その通り。 大切なのは、「道理さん」「禁煙さん」と呼ばれる大人たちの存…

日本人だよね?

私は日本人だけど、日本人であることをそんなに意識せずに生きている。 多くの日本人がそうなんじゃないかという気もする。 日本人は日本よりも何県人かということのほうに意識を置いている気がする。「あたしが日本人って当たり前やんか、そうじゃなくて私…

妻の話をする男

妻や彼女の話をする男っていますよね。 もちろんそれらはフツーに話題なんじゃないのと思うかもしれませんが、男同士ならともかく、女性の前でそういう話をするときは 「俺には最愛の妻(彼女)がいますから、あなたには興味ありません、ていうか手は出しませ…

好きなように生きる(「珈琲と煙草」シーラッハ)

私たちは悩んでいる人に向かって、好きなように生きればいい、などと軽く言うことがある。 それができれば苦労はないさ。 「珈琲と煙草」(フェルディナント・フォン・シーラッハ著/東京創元社) 弁護士出身の作家の書くエッセイ。この中にクラシックカーを買…

マスコミを罵る人たち

私くらいの年代の男性たちが口を極めてマスコミを罵っているのをよく耳にする。私は内心「いまさら」とバカにしている。今頃罵っている人たちはこれまでマスコミが書いていることをそのまま信じていたのでしょう? まずそこを認めてほしい。「自分は今までマ…

普通?

先日友人と話していたときのこと。彼女の近所に離婚して実家に帰ってきた女性がいるらしい。「その人さ、子供置いて帰ってきたらしいのよ。信じられる? 普通、夫は憎くて別れても子供とは別れられないわー」 確かに私も子供とは別れられない。でも子供を置い…

忘れ去られていく日本の文化よ(「江戸絵画八つの謎」)

人はなぜ特定の相手を好きになるのかというのは、脳科学の世界でもまだ完全にはわからない不思議らしいが、友人関係だって「なぜか気が合う人」とはどういうことなのか、突き詰めて考えてもわからない。最初はそんなに意気投合しているとは思わなくても長い…

税務署の仕事

先日、確定申告のため税務署に行ってきた。つくづく思うけど、税務署の仕事っていったいどういうところが面白いのだろう。もしかすると外からはうかがい知れぬ喜びがあるのかもしれないが、私には全くわからない。 数年前、「きょうの仕事は楽しみですか」と…

男という別種の生物

趣味でプラモデル作りを続けている。もう20年以上になる。 その中で多くの男に出会い、単なる知り合い以上の「友人」という人もできて長く付き合っている男もいる。 先日その話を妹としていたら、「よく男と友達なんかになれるねぇ、しかもそんな長い間、飽…

弱ってるときの対処法

先日気づいた。 「男って弱ってるとき声を掛けてほしくないんじゃないか」 ほっといてほしい。慰められるのは嫌。弱ってる姿見せたくない。ラインの返事なんかしたくない。いろいろ言われるのはウザい。でしょ? あーあ。こんなことも気づかずにいったい何年…

怒鳴るよりジョークだ

少し前にネット上で話題になった「ポテトサラダ事件」というのを覚えているだろうか。 ある女性がスーパーの総菜売り場でポテトサラダを買おうとして手にすると、そばにいたオッサンから「ポテトサラダくらい自分で作れ」と怒鳴られたという話。まあネット上…

妄想は妄想のままで

「夢は強く願うと、実現する」と聞いた気がする。若者は夢を持たないとだめだ、と言ったりもする。 夢と言ってもいろいろあるけれど、ある意味で私は夢見がちな少女だった、そして大人になってもまだ。いつも何かを夢見て・・・というか、妄想の世界に生きて…

逃亡願望

最近は紙の新聞の書評で気に入った本をピックアップして読むことが多い。この本もそう。作者の名前も知らなかったけど逃走劇が面白そうだなと思ったから。 確かに前半の逃走劇は面白い、一気に読ませる。導入のネットからの入り方もリアルで引き込まれる。し…

山の本が好き。

お酒が好きというと、大酒飲みかと思われる。男好きだというと、毎晩男を漁ってセックスにふけっているかと思われる。同じように、本が好きというと、家じゅうが本で埋まっているのではないかと思われる。 でも私はそうではない。酒は好きだけど少ししか飲め…

デモをしない

海外のニュースを見ていると、海外では何かとデモ行動をする様子が報道される。もしかするとマスコミが日本国内で行われているデモをニュースにしないのかもしれないが、私の近所でデモをしているのは見たことがないし、私自身そういう行動をとったこともな…

美人は得か?

美人は得か? この世に男がいる限り美人は得だと思う。そういうことなのだ。それがすべてでそれ以上でもそれ以下でもない。 美人に優しい声音で話したり、ほかに女がいてもつい美人のほうを向いたり、美人に何か頼まれて断れなかったり、美人をちょっと見ただ…

性善説

性善説、性悪説、という言葉がある。厳密な哲学的な意味はさておき普段の話の中では「コイツももともとは悪いヤツじゃないんだ、性善説というのが本当なら生まれたときには良い心を持ってたはずだ」などと言うわけです。 でも最近思うんだけど、善ってなんだ…

カネで解決

安倍元首相を銃撃した男は、母親が統一教会にハマって多額の献金で家庭が破綻したというようなことを供述しているらしいが、改めて新興宗教に深くハマるのは恐いと思った人もいるに違いない。彼らの家族に何があったのか、どこで歯車が狂ってしまったのかは…

発見感

最近は、数人で話しているとき「あれって、なんだっけ」みたいな話になったとき、気づくと必ず誰かがスマホで素早く検索している。そして検索結果を示してくれる。 最初は「小賢しい、いらんことしやがって」と思っていたが、まあ今は何でもその場で検索して…

セクハラ転じて好かれる男

ときどき、男性と話していて、 「職場で「今日のその髪型カワイイね」とか言うと今はセクハラなんですよね? うかうか人をほめられないって、おかしいんじゃないですか」と言われることがある。 確かに他人をほめることは良いことのような気がする。 しかし、…

わかったような言動

先日、ネットでこんな文章を読んだ「心の病気に悩む自分に、友達が簡単に「私にもそういうのあるよ」などと病気のことを知りもしないのに簡単に言うのがものすごく辛い」 なるほどこれはすごく共感できる。 私の父は少し前に認知症の診断を受け、その後老人…

知ることは喜び

先日「戦争インタビュー」という記事で書いたが、「戦争は二度とやってはいけない」「戦争はいけないことだ」と言うのは簡単だが、ではどうすれば戦争を避けることができるのか、なぜ戦争はなくならないのか、なぜ私たちは太平洋戦争に突き進んだのか。これ…

上手なセックスとは

上手なセックスとはどんなものか。 それはズバリ、どれだけ相手のニーズを引き出せるかにかかっていると思う。何事も同じですね。もちろん経験豊富で、女性の気持ちよいところを知り尽くしているような人もいるだろうけれど、誰でもがすぐに経験豊富になれる…

二度と会えない人

先日、部屋の掃除をしているときだったか、ふと、母に面会したいと思った。特に何かがあったわけではない、平凡な昼下がりだった。 母は五年前に亡くなっているのでもちろん会えないわけだけれど、元気な頃はよく電話をかけていたし、亡くなる前もしょっちゅ…

酒の暴力

ネットやマスコミの報道によると、「レイプドラッグ」などというものがあって酒の中 などに混入させ、女性の意識を混濁させたうえでレイプする鬼畜がいるらしい。 ドラッグを使わないまでも、騙して強い酒を飲ませるのは古今東西よくある手だと思う。私の若…

違う風景が見えた。

子供の頃に帰りたい、と思いませんか? 小学生の頃は良かったよ、あの頃は何も考えず楽しかったなあとか。 私は子供の頃には全く帰りたくない。むしろ嫌だ。あんな日々には帰りたくない。 人間というのは単純なもので、「あの頃がいちばん楽しかった」という…

人類はどこから来たのか

人は一人一人違う、多様性が大切だ。その一方で、人は生物としてはホモ・サピエンスという名前でくくられるひとつの種に過ぎない、一人一人の違いなど小さいものだ。という考え方もできる。 面白い問題である。 なぜ生まれながらに私は日本人だと思っている…

異性にドキドキするか?

男ばかりの職場に若い女性が配属されると、皆が活気づき職場が明るくなって能率も上がる。男性ならばうなづけることかもしれない。 だったら、女ばかりの職場に男性が入ってくると、やはり女性も活気づくんじゃないか・・・と思うのは早計である。 女ばかり…

あなたの隣人は何を考えているのか

ロシアがウクライナに侵略戦争をしている。ニュースを見聞きして怒ったり悲しんだりしている人は多いだろう。私もその一人だが、ふっと思った、例えば沖縄の人はちょっと感じ方が違うのではないかと。本土の平和ボケした能天気な私と、沖縄の人たちとの感じ…