文学
「飛ぶ教室」(エーリヒ・ケストナー著/新潮文庫/池内紀訳)を読んだ。子供の頃読んだ気がしていたが、どうやら初めてだったようだ。 少年たちの成長の物語。と文庫の裏に書いてある。その通り。 大切なのは、「道理さん」「禁煙さん」と呼ばれる大人たちの存…
私たちは悩んでいる人に向かって、好きなように生きればいい、などと軽く言うことがある。 それができれば苦労はないさ。 「珈琲と煙草」(フェルディナント・フォン・シーラッハ著/東京創元社) 弁護士出身の作家の書くエッセイ。この中にクラシックカーを買…
「万葉集に出会う」大谷雅夫著/岩波新書 万葉集と言えば、中学や高校のときに教わった歌をひとつくらいは覚えていませんか。私は大学でも教わったけれども、実は大して記憶にない。こんなの日本語じゃねぇよといような生煮えの言葉づかい。防人たちは「妻」…