行雲流水~きららのブログ

好きな本のことを中心に、日々の想いを書いてみる

カネで解決

安倍元首相を銃撃した男は、母親が統一教会にハマって多額の献金で家庭が破綻したというようなことを供述しているらしいが、改めて新興宗教に深くハマるのは恐いと思った人もいるに違いない。彼らの家族に何があったのか、どこで歯車が狂ってしまったのかはわからないが、もしかすると単にどこかに相談すれば解決しただけのことじゃないかと思うのは素人の浅はかさだろうか。

しかし数千万円などという多額の献金には一瞬驚いた。が、待てよ、どこかで聞いたような・・・そうだ、家族に放蕩息子などがいてそのために家族が崩壊したという話はよく聞くではないか。

私の親戚にも放蕩息子にどんどん金をつぎ込んで退職金まで全部持って行かれ、あげくの果てに自死した人がいる。皆様のまわりにもそういう人が一人くらいいるんじゃないだろうか。あるいは、ダメ男に貢ぐために会社の金を使い込んだ女、着物や宝石を買うのために数千万円の借金ができた女、さらには趣味が高じて金と時間つぎ込んでとうとう妻に逃げられたとか。私の身の回りで聴いた話だけでも枚挙にいとまがない。

すごく乱暴な言い方かもしれないけど、すべて何かにハマった結果だと言えないだろうか。ギャンブルや麻薬に限らず、人間って本当に色んなものにハマりやすい動物だと思う。もっとほかに楽しいことあるでしょ? もっとほかにやることあるでしょ? とハタから見ると思うんだけど、本人は「この人を助けなきゃ」とか「この人のためにしなくちゃ」とか「これがないと生きていけないの」とか、なんかもう周りが見えなくなっちゃう性質があるらしい。

何かというとカネをつぎ込むというのが日本人の性質なのだろうか? 私はお金ないので毎日トイレの掃除しますとか、そういう形で宗教団体に貢ぐということはできないのか。何もかもお金で換算していないか。もはや「カネ教」という宗教かもしれない。