行雲流水~きららのブログ

好きな本のことを中心に、日々の想いを書いてみる

年上の男がツマンナイ

 20年と少し前、ネットを始めた頃、HPを開設した。ちょうど40代になるころで、あの頃は楽しかった。私の場合「失われた30代」だったので、そのぶんを取り返す、いや人生にとっての失われた部分を取り戻す40代だった。趣味を通じて人間関係が広がって目もくらむような変化の日々だった。まわりの男性、特に50代の男共が働き盛り、知性的にも充実しカッコよく見えた。やがて自分が50代になり同じ世代として彼らと交流するのは楽しい10年間だった。

 そしてとうとう60代が近づいた今日この頃、残念なことに周りの同世代から上の男性がつまんなく思えるようになってきた。というのも彼らは孫やペットの話ばかりしている。家族、ペット、夢の話は、いちばんツマンナイ話の筆頭御三家である。近所の人とかと話すあたりさわりのない話題である。わざわざイイ男とイイ女が話すような話題ではないですね。

 政治や経済の話、芸術や歴史や文学、今起きている色んな世界の問題など、話すことはもっと色々あるでしょう。男共のSNSのツマンナイ投稿を見ていると、ツマンナイ現役時代を送ってきた人なんだろうなあという気がする。30年、40年と社会で働いてきて、孫とペットと家庭菜園の話だけか。まるで主婦と同じだ。

 あ、そうか。面白い話を持ってるような人はネットなんぞで大切な時間を費やしていないのか。ということは私も・・・イカンな