行雲流水~きららのブログ

好きな本のことを中心に、日々の想いを書いてみる

デモをしない

海外のニュースを見ていると、海外では何かとデモ行動をする様子が報道される。もしかするとマスコミが日本国内で行われているデモをニュースにしないのかもしれないが、私の近所でデモをしているのは見たことがないし、私自身そういう行動をとったこともない。それどころか、友人同士で政治の話をすることも少ない。「政治の話は抜きでいきましょう」とか言うことも多い。なぜかというと、たいてい議論と言う名のケンカに発展しやすく、気まずい雰囲気になるかひどい場合は関係断絶ともなりかねないそのような危険を日本人は回避するのである。

それでふと思ったんだけど、日本でSNSの炎上が多いのはそういうことも関係してるのではないか。普段政治の話などを真っ向から話して自分の思いを吐き出すことが少ない。おまけにもともと喜怒哀楽を表現しない国民性。これではストレスがたまって当然だよね。人は何かを聞いたり見たりしたときに、本当は何かの反応や行動を起こしたくなるのは当然である。

そこにネットという匿名空間があったらこれはもう書かないわけにいかないでしょう。相手もどこの誰かわからんわけだから気が大きくなって「何言ってんだお前、違うじゃねぇか、本当は〇〇なんだよ!!」ばかりに他人のツイートや記事にコメントする。

政治の話や社会問題も、フツーにどんどん話せる日本にならないかなあ。色んな考え方の人が激突して面白いトークが炸裂する国にならないものか。

私は難しいことはわからないが、たぶんこれは教育が関係しているのだろう。他人と意見を戦わせる技術。必要に応じてジョークをきかせてムダな小競り合いは避ける技術。これらを早いうちに身につけたかった。相手の話に単に激高して反論するだけの自分がときどき嫌になる。