行雲流水~きららのブログ

好きな本のことを中心に、日々の想いを書いてみる

置かれたところで咲くべきか

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 先日「モヤる言葉 ヤバイ人」(アルテイシア著/大和書房)を読んでいたら、「置かれたところで咲きなさい」って嫌いな言葉だと書いてあった。どうせお前はここから出られないんだよ、諦めてここで暮らせ、みたいに取れば確かに嫌な言葉かもしれない。

 私は地方都市在住で都市圏には住んだことがないが、たまに都会から来た人に出会うことがある。都会で生活したことのある人で、今は結婚や仕事の関係で田舎に住んでいる人たち。彼らの中には田舎を腹の底からバカにして嫌悪している人たちがいる。

 それ聞いていつも思うんだけど、「こんな田舎かったるくてやってらんない」ならば、都会に帰ればどうですか。「田舎の人は変な人ばっかり」「学歴の低い人しかいない」ならば、付き合わなきゃいいじゃないですか。無理して自分より低俗な人と合わせる必要はない。自分と同じ高レベルの人を探せばいい。

 置かれた場所の悪口ばかり言ってる人、置かれた場所とのマッチングがうまくいってない人たちの愚痴は、不快でたまらない。

 高倉健が亡くなったとき、ある人がインタビューで「仕事のことで悩んでいたとき、健さんに言われたんです、「辛いときはちょっと違うところに行って違う風に吹かれてみるのもいいんじゃないか」と」

 それ聞いてすごく意外だった。だって昔の人って「忍耐、我慢」とか言いそうじゃないですか。そうじゃなくて「違う風に吹かれてみろ」 素敵です。

 心がいっぺんに軽くなった。悩んでいる人すべてに届けたい言葉。