行雲流水~きららのブログ

好きな本のことを中心に、日々の想いを書いてみる

普通?

先日友人と話していたときのこと。彼女の近所に離婚して実家に帰ってきた女性がいるらしい。「その人さ、子供置いて帰ってきたらしいのよ。信じられる? 普通、夫は憎くて別れても子供とは別れられないわー」

確かに私も子供とは別れられない。でも子供を置いてきたという話はけっこう聞くことがある。その「普通」はどれくらいの人に当てはまるのだろう。

さらに話していると友人の子供は都会の大学を出て地方に就職したのだという。「普通、都会が良いと思うんじゃないの? 若い人は」

ふと思ったんだけど、彼女の言う「普通、〇〇よね」というのは「私が思うに〇〇よね」と置き換えるとしっくりくる。本当は自分の意見なのだ。はっきり自分の意見を言おうや、日本人。

ま、「普通」と言うことで「そうだよねー」という共感が得られやすいってことがある。「私はこう思うんだけど」と言えば「あんたの意見なんかに同調できんわ」と返ってきそう。そしてそれは議論を厭わない他国の人たちの話し方なんだろう。

常に無意識に意見をすり合わせる日本人は・・・普通、そんなこと言わないよね。