行雲流水~きららのブログ

好きな本のことを中心に、日々の想いを書いてみる

ほんとは好きで好きでたまらないんだよ。

「与謝野鉄幹/与謝野晶子」新学社近代浪漫派文庫 「みだれ髪」新潮文庫 ネット上では、他人の悪口を言ったり何かを叩いたりすることが日常茶飯事だが、それだけの労力を自分の嫌いなものに注ぎ込むというのはどういうことだろうか。 熱心に時間をかけて言葉…

酒の好きな人・嫌いな人

私はお酒が好きである。 と言うと、たいてい「大酒のみ」だと思われるのが遺憾でありますが、別に大酒のみではなくて、お酒の味を楽しみ、肴を楽しみ、チビチビやってちょっと気持ちよくなる、というのが好きなだけです。それもまた「お酒が好き」と言えるで…

断捨離した

断捨離という言葉はあまり好きではなかったけど、自分でやってみて初めて「ああこれが断捨離というものか、なんて気持ちいいものだろう」と納得した。 何を断捨離したかというと婚礼家具を捨てた、そして過去の自分を捨てた。。 男性はわからないかもしれな…

そんなことないでしょう?

誰かと話しているとき、「そんなことないでしょう」と言われることがある。 「私、頭がデカイから合う帽子がないの」「そんなことないでしょう」「主人とはここ20年くらいろくに会話していない」「そんなことないでしょう」。謙遜しているかと思うのだろうけ…

「万葉集に出会う」

「万葉集に出会う」大谷雅夫著/岩波新書 万葉集と言えば、中学や高校のときに教わった歌をひとつくらいは覚えていませんか。私は大学でも教わったけれども、実は大して記憶にない。こんなの日本語じゃねぇよといような生煮えの言葉づかい。防人たちは「妻」…

戦争インタビュー

新聞や雑誌の、戦争経験者に対するインタビューを読むと、たいてい末尾にその経験者が 「もう戦争はごめんです、絶対にあんなことはやってはいけない」というような言葉で結んでいる。 もちろん本当にそう言ったのだろう、それ自体を疑うわけではない、でも…

置かれたところで咲くべきか

先日「モヤる言葉 ヤバイ人」(アルテイシア著/大和書房)を読んでいたら、「置かれたところで咲きなさい」って嫌いな言葉だと書いてあった。どうせお前はここから出られないんだよ、諦めてここで暮らせ、みたいに取れば確かに嫌な言葉かもしれない。 私は地方…

言葉に隠された差別(「モヤる言葉 ヤバイ人」アルテイシア著

いまだにセクハラとか差別ってこんなにあるんだなあ、女性というだけで苦労することいっぱいあるんだなあと改めて思う。そうやって日本はせっかくの女性たちの能力を生かしきれないままこの数十年、何となく国が栄えていないのも当然だ。 若い頃、職場の新人…

不快な笑い(いじめ?)

ブログやS N Sなどで、自分のパートナーや息子などの言動を面白おかしく書いている人の文章を読んで、ちっとも面白くないというか、むしろ嫌悪感を感じることがある。もう私はいまどきの人のジョークには笑えない古い人間になったのだろうかと一瞬不安になっ…

文学部は逆襲するか?

安いニッポン→未来の年表→文学部の逆襲 と芋づる式に読んできた。「文学部の逆襲」(波頭 亮著/ちくま 新書)が一番面白かったかな。あとの二つは面白いけど少し暗くなります(笑 母校の文学部もいつのまにか名前が変わっていて、「えっ文学部って絶滅 危惧種?…

働くってなんだろう

主婦をしていると職業の欄には「無職」と書くことになる。えっ私働いてないの? 家事や育児を毎日してるよね。 仕事と言う言葉は日本ではお金をいただく仕事ということになっている。お金をもらえない仕事は仕事ではないのだ。「仕事ならもっとするけどね」と…

言葉に疲れる

ブログやSNSの投稿を見ていると、「うちのインプレッサくん」みたいに、愛車に「くん」とか「ちゃん」とかつけて書いている人がいて、もうそれを見ると全身がかゆくなるくらいイライラして不快である。猫に「タマ」という名前をつけて、「うちのタマちゃん」…

年上の男がツマンナイ

20年と少し前、ネットを始めた頃、HPを開設した。ちょうど40代になるころで、あの頃は楽しかった。私の場合「失われた30代」だったので、そのぶんを取り返す、いや人生にとっての失われた部分を取り戻す40代だった。趣味を通じて人間関係が広がって目もくら…

縄文時代は笑われる

同年代(50代から60代)と話しているとたまに「日本の歴史の教科書ってよくないよね」という話になる。「だって私ら近代史を少ししか教わらなかった。もっと日清・日露・太平洋戦争のことを教えてほしかったよね」確かにそうだよねと、その部分は私も全面賛成…

薬師如来を救った話

友人に聞いた話。 彼女が相続のため実家に帰ると、集落の人たちの寄り合いに呼ばれた。数十軒で守ってきたお堂をどうするかという話し合いだった。これまでは交代で掃除したり仏様にお供えをしたりしていたのが高齢化で維持していくのが難しい。これはもう処…

働くこと(「アリとキリギリス」をもう一度考える)

けさの新聞に掲載されていたヤマザキマリさん(漫画家)の文章が面白かった。その中に「お金にならなくても、やるべき仕事がある。それが芸術だ」ここにじーんと来た。 もうひとついい言葉があって「ヨーロッパの人はお金になる仕事がいいと思わない。芸術家に…

スポーツ選手を下に見る

先日スポーツに関するニュースを見ていて、違和感を感じることがあった。 ひとつは、あるゴルフ選手の活躍を伝える報道で、「××選手のお母さんは●●人(ある東南アジアの国)」と連呼しているのが耳についた。 お母さんがどこの国の出身でもいいではないか。彼…

信頼と裏切り

「どっちの勝ち ?(Who's Got Game?)」トニ・モリスン&スレイド・モリスン著 みすず書房 イソップ 童話の「アリとキリギリス」「ライオンとネズミ」「旅人と蝮」をもとに話をもっと深く掘り下げて描いた絵本。小学生から読める。 「アリとキリギリス」ですよ…

父親の名前も

ときおり、生まれたばかりの赤ちゃんを捨てたという痛ましい事件が起きる。 ひどいときは駅のトイレで出産してそのまま捨てるらしいけれど、そういう選択肢しかない女性の境遇、これまでの人生に想いを馳せると本当に胸が苦しくなる。昭和の頃にはコインロッ…

変えられることもある。

今朝の新聞に荻上チキさんという評論家が書いていた、「校則が厳しい学校ほどいじめがひどくなる傾向がある」と。 やはりそうなんだ。旧日本軍を筆頭に、厳しい組織には陰湿ないじめがあるというのは、よく知られた話。 同じようなことが先日読んだ「誰がた…

怒るべきとき

先日、池袋でアクセルとブレーキを踏み間違って数人を殺傷したとされる男の実刑判決が下った。私は快哉を叫び、ビールで乾杯をした。 でも、飲みながらふっと考えた。殺された人やその遺族、ケガを負った人は相手を恨んだり怒りをぶつけたりするのは当然だが…

初めまして、きららです。

ようこそ、できたてのブログへ。 このたびg o oブログからこちらに引っ越しました、 これからはこちらで書いていきます、どうぞ、ごひいきに。きららと申します。 好きな本のこと中心に、より一層読みやすくを目標にしていますが、 これまで意識的に避けてき…